「原価管理ソフト」コンサルティングセミナー(主催:合同会社マスターシステム 日時:平成28年2月20日(土)10:00~17:00 場所:アークビル)を受講しました。場所は広島県三原市です。
研修受講は今年2回目(目標は年間10回以上)。受講したきっかけは「実務補修」の指導教官だった増田宣彦先生(マスターシステム代表社員)にお誘いいただいたから。「実務補修」は中小企業診断士資格取得の要件の一つです。
内容は建設業向けの「原価管理ソフト」の使用方法とそれを活用したコンサルティング手法。ソフトを開発した増田先生自らソフトの特徴や他業種への転用を含めたコンサルティング活用事例を教えていただきました。また研修受講により、このソフトによるコンサルティングを目的としたフランチャイズチェーンの加盟店になることができました。
建設業は一つひとつの案件の足が長い(1か月で仕事が完結しない)ため月次試算表を作成しても経営に生かしづらい(見ても実態がよくわからない)。そのため経営者の感覚によるどんぶり勘定になることが多くなりがちでした。このソフトは日報と連動した見込高を算出することで建設業でも経営の判断材料となる月次試算表を作成することが可能です。一つひとつの案件の採算がチェックできるので早めに手を打つことができます。
ソフトの特徴はシンプルでとにかく入力が簡単なこと。それは増田先生の簡単じゃないと継続しない、すごい機能があっても続けられなければ意味がない、というお考えが色濃く出ているからだと思います。先生は商工会議所での経営指導のご経験が長く「実務補修」でも中小企業の現場で実際に役立つ提言でないと、難しいことを偉そうに言っても役に立たないとよくおっしゃっていました。
さらに、税理士などと比べ、中小企業診断士は資格を取得して協会に入会しても、武器を与えられない、つまりこのソフトの様にコンサルティングに実際に生かせるツールを提供してもらえないという認識です。そこで、協会所属の中小企業診断士に武器を提供し活躍してもらいたいという強い思いから、コンサルティングフランチャイズを含めたセミナーを開催していきたいとのことでした。
私もこれまで建設業の原価管理には、教えていただいた先行管理(見込による管理)をエクセルのファイルなどを用いて実施していました。このソフトは通常の業務ソフト同様、様式が整っており安定しています。また、各種日報と連動し、各現場担当者の入力の積み上げであることも素晴らしいと思いました。ぜひ活用の機会を積極的に作っていきたいと思います。